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ホテル用地の獲得競争で、周辺の地価も高騰
 3月下旬に発表された今年1月1日時点の公示価格では、昨年同様に多くの外国人客が見込める福岡市で20%を超える上昇地点が5カ所に上っています。博多駅からキャナルシティ博多間では26%強も上昇した地点もあります。中央区・博多区の商業地ではホテル用地の獲得競争が激化して地価が高騰し、周辺の地価上昇にも大きく影響を与えています。天神地区の再開発エリアの地価上昇も顕著になっている。
福岡市中心部ではホテルだけでなく高級マンションの建設も盛んに行われ、周辺エリアにおいても金利低下を受けて賃貸アパートの新規建設が続いています。中央区百道浜では6年前に売買された中古マンションが2千万円アップして再売買された例もあるほど。博多駅から徒歩圏のエリアではプレミア価格が付くほどの需要があっているようです。
東区の千早エリアはバブルに近い状態にあり、南区では西鉄沿線で分譲マンションや賃貸物件の供給が盛んに行われ、用地不足の状況により地価が上昇している。城南区、早良区も同様に活発な不動産の動きが見られている。

福岡都市部の高騰で周辺部の住宅需要高まる
 福岡市の物件価格が高騰する影響から、春日市、筑紫野市などの周辺ベットタウンでは戸建てや分譲マンションの需要が高まり、福岡市同様に地価が上昇しています。中古住宅の買取り再販のリフォーム住宅業者も増え、この再販価格も上昇傾向にあります。賃貸物件では1LDKが多く供給されるようになってきましたが、その一方で古い物件の空室も増える状況にあるようです。
空室対策では、まず家賃を下げるというケースが最も多く、次に敷金や礼金をゼロにするなど初期費用を下げるという例も増加。新築物件の中には「禁煙アパート」を打ち出した例があったが効果はいま一つだったようです。
物件に付加価値を付ける対策では、ペット可物件、エアコン、洗浄便座、ネット無料、浴室乾燥機を備える例が多く、畳の部屋をフローリング仕様にするケースも一般的になっています。
こうした対策は県内いずれの都市部でも共通しています。近年は賃貸管理業者が行う改善提案を聴き入れるオーナーが増えてくる傾向にあります。

商業地、24年ぶり地価上昇
 北九州市でも商業地が24年ぶりに上昇に転じ、地価の回復は周辺にも広がりが見えます。小倉北区の人気エリアである大手町では高額賃貸マンションの供給が増え、これら物件の家賃相場は20万円。一方、分譲マンションは適地が不足しており、新規供給はあまり見られません。
小倉南区の人気地区徳力・守恒エリアでは分譲も賃貸も盛んに供給され、大型モール・イオン(旧サティ)の跡地3千坪に大型の分譲マンション2棟を建てる計画があります。八幡西区も賃貸の新築が多く行われ、特に1LDKは供給過剰気味の状況になり、古い物件の空室が目立っています。戸畑区も単身者向け物件を中心に多く供給は活発に行われている。

久留米市等でも買取り再販業者増える
 久留米市では低金利の影響により注文建築や戸建ての売買が活発に動いており、買取り再販によるリフォーム物件の需要も増えつつあります。新築の賃貸物件も供給が活発で、学生対象に50戸の賄い付き下宿が再登場しているのも注目されているようです。
 大牟田市では不動産が動いているエリアは特になく、地価も家賃も下落傾向にあります。分譲住宅が多くある大牟田駅周辺の人気校区では、中古住宅を購入して建て替えるケースも見られています。

新築賃貸、満室までの期間延びる
 飯塚市では新飯塚駅の賑わいを見せてきた商店街の一部跡地で、シングル向けの賃貸マンションや2LDK・3LDKの分譲マンションを建てる計画があります。賃貸物件では、これまで新築は短期間で満室になっていたが、現在は半年ほどかかるようになったそうです。

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